自分の価値観が変わるような人と出会ったことはありますか?
僕には1人いるので、価値観を変えてくれた、その人について書こうと思います。
変わったおじさん
大学生2回生の頃、100%褒めスタンスの人に出会いました。
40代半ばの、ちょっとハゲてるおじさんです。
職業は料理人で、ほぼ毎日休まずにレストランで働いています。
その人は携帯を持っていません。だから、親しい友達がその人と連絡を取りたいときには店に電話してきます。
その人は相手の良いところを見つける天才で、誰に対しても褒めるんです。
男には必ず「イケメン」と言い、女には必ず「かわいい」と言います。
それを言われた人は、けっこう嬉しがります。照れながらも。
それを見て僕は「褒めたら相手は喜ぶんや」と当然のことに気付きました。
自分も褒められたら嬉しいし、褒められたところは伸ばそうと思えるし、褒めるって最高やなぁと思いました。
100%褒めスタンス
「自分も100%褒めスタンスで過ごしてみよう」
人間関係を構築するのが苦手やった僕は、自分を変えるきっかけに、ちょっとやってみようと思いました。
幸い、僕は人のことを嫌いになりづらい性分なので、けっこう褒めることに向いてるんちゃうかなーと思いました。
今まで人のネガティブな側面を見ることもポジティブな面を見ることもしてこなかった僕は、思い切って相手の良いところを見つけたらすぐに口に出すことを始めました。
友達と話していて、友達が家族思いエピソードをさらっとした時に「お前はほんま家族思いやなぁ」と伝えてみました。
そして、その周りの友人にも「こいつはほんま家族思いやねん」と伝えました。
そしたらね、けっこう喜ぶんですよね。(笑)
褒めたら喜ぶってめっちゃ単純ですけど「これはいい」と思いました。
100%褒めスタンスを実践してみて、気付いたことがあります。
「人間、褒められたら、褒められた部分を伸ばそうと思える」ということです。
今は個性が活きる時代です。
だから、褒めるということは社会全体にとって有益なことやと思います。
僕は、相手を褒めて喜ばすことが価値になるんちゃうかなーと思います。
褒められると、人はそこをさらに磨こうと思えるからです。
今まで僕は人に無関心やったのかもしれません。
でも、このおじさんに出会ったことで、「相手が喜ぶことを言ってあげたい」と思うようになりました。
これからは、相手の良いところを見つけるのが上手い人になりたいなーと思います。
誰にでも伸ばすべき才能はあります。
本人が気付いていない才能を伝えることには価値があると思います。
だから僕は、100%褒めスタンス。
という嘘でした。