【書評】モチベーション革命|稼ぐために働きたくない世代の解体書

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最近話題の「モチベーション革命」を読んだので感想を書きます。

「人生の初期段階(現在21歳)で読んでおいてよかった」

こんな感想を抱きました。

  • 「部下から仕事のやる気を感じられない」
  • 「上司はなんであんなにも頑張れるんだろうか...」


こんな疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
なぜ、この世代間のギャップが生まれるのか。
その答えがこの本には書かれています。


実際に著者の尾原和啓さんも日本の若い世代にこの疑問をもったみたいです。
「日本の若い人は反応がにぶい」
でも、この世代間のギャップの原因に気付いたことで、より若者に対する理解が深まったということをおわりの文章で書かれています。


現(2017年)時点で30歳以下の方はすごく共感できる本だと思います。
そして、30歳以上の方も若い世代を理解するためには欠かせない本だと思います。

それでは、おおざっぱに5つに分けて書評を書いていきます。


何もなかった世代とモノに潤う乾けない世代

団塊世代より10年以上も上の彼らは、戦後の何もなかったころに、欲望とともに成功に向かって駆け抜けました
しかし、時代は大きくうつり、今の30代以下団塊世代以上とは全く異なる価値観をもっています。
生まれたころからすでに何もかもが揃っていたので、モノや地位などを欲して頑張ることはない

30代以下の若い世代は「ないもの」がないから「乾けない」。それを「乾けない世代」と書いています。
常にモノで潤っているということです。

生まれたときから、モノで潤った世の中で生きてきた僕はたしかに地位とかモノを求めて仕事を頑張ろうと思えません。
これは上の世代とは違った価値観だったんですね。

ここに世代間のズレが生じていると筆者は書いています。

この世代間のギャップを初めて言葉で表現した本だと思います。
「なんか部下からやる気を感じねぇな」という方は、この本を読むことで乾けない世代のことをより理解できると思いますよ。



5つの幸せ

さらに、世代間のギャップの原因を掘り下げていきます。
筆者は世の中には5つの幸せがあると書いています。

  1. 「達成」
  2. 「快楽」
  3. 「意味合い」
  4. 「良好な人間関係」
  5. 「没頭」

の5つです。


なにもなかった世代は乾いているので「達成」と「快楽」を求めます。
この本では美女とワインを飲むことを求めると書いています(笑)

それに対して乾けない世代は「意味合い」「良好な人間関係」「没頭」を求めます。
自分にとって意味があることをやって没頭し、人との関係が上手くいくことに幸せを感じます。

たしかに、僕はなにをするにしても「意味合い」を求めてしまうところがあります。そして、美女とワインを飲みたいと思ったことはあるけど、そのために仕事をがんばろうとは思えないです(笑)


2017年現在30歳以下のひとたちも、思い当たるところがあるのではないでしょうか。
上司から「もっとやる気出せよ!」とか言われたことはありませんか?


それは、世代間のモチベーションの違いから生まれるギャップだったんですね。
求めるものが違うから、同じことをやっていても意欲が違う。

この本を読むことで、「これだから若い奴は...。」と言う上の世代のことも、それを言われる乾けない世代のことも理解できます。




好きを磨くことがこれからの時代求められる

モチベーション革命では、これからの働き方まで書かれています。

AIにできないことはどんな仕事だと思いますか?

シンプルな言い方をするならば、それは「他人から感謝されて、お金をもらえること」です。一見当たり前のようなことですが、これこそがどんな時代が来ても永遠に変わらない仕事のルールです。

この本ではこのように書いてあります。
筆者はマッキンゼーで得た経験を例に、この言葉をもう少し掘り下げています。


簡単に言うと「感謝」をされるということは「ありがとう」と言われること。
「ありがとう」とは「有り難い」ことに対していう言葉。
だからこそ、相手にとって「有ることが難しいこと」に没頭することが求められるということです。


これからの時代はAIにできないことが求められます。
この先どんな仕事がロボットに代替されるかは、だれもわかりませんよね。

そんな不確実な未来があるからこそ、AIができないようなこと(自分だからできること)に没頭して、人に感謝されるような仕事をするべきだという主張です。



そして、こんなことも書かれています。

人工知能にも代替不可能なもの...それは「嗜好性」です。

AIは効率化を求めますよね。
人が頭で考えて出せる答えはロボットでもだせるようになるなら、僕たちができることは「好きなことに没頭する」という非効率なことだという主張です。


たとえば、ペコ&りゅうちぇるみたいな個性的すぎるファッションとか、ゆうこすのモテるためのメイクとかってある意味ムダのかたまりですよね(笑)


でも、それでお金を得ているということは需要があるということです。
非効率なことを極めて、いかにビジネスに転換できるかがこの先重要なポイントになるということが書かれています。


こんな視点があったんですね~。
これから求められるのは「非効率」なことだ!なんて言われると驚きますね。(笑)



色とりどりのメンバーでチームをつくることが求められる

そして、これからどんなチーム作りが必要なのかということも書かれています。

  1. 個性的なメンバーを集める
  2. フラットな関係
  3. 世の中の変化に対応できるサクッと感

要約するとこの3点がポイントになります。

まるでゴレンジャーのように色とりどりの人があつまって、だれでも「これやったらいいんじゃない?」と言えるフラットな環境をつくり、世の中のニーズに合わせてサクッと気軽にプロジェクトチームをつくることができるのが理想だという主張です。

そして、個性的なメンバーが集まったらそれぞれ「強み」と「弱み」がはっきりしますよね。
それをチームで共有しておくことが大事だということも書かれています。
お互いの「強み」と「弱み」を理解していれば、仕事を任せあうことができるからです。
また、強みと弱みを知るための具体的な方法についてもこの本では触れられています。


そして、お互いの得意な分野で仕事を任せあうには、お互いの「信頼」が必要になります。
その「信頼」を強化するにはどうすれば良いのか?といった疑問にもこの本では具体的な方法が示されています。
そして、「迷惑」をかけるのを嫌う日本人の価値観についても触れられていて、とてもおもしろいです。




価値=差異×理解

価値=差異×理解ということばの公式がすごく良いなとおもったので紹介しておきます。
人はそれぞれ違いがあって当然ですよね。

でも、多くの人は個性的なことをやっていたとしても、周りから「変なことやってるね」とかマイナスのことを言われてしまうと辞めてしまいます。

いつのまにか、大衆が求めていることをやっている自分に気付くことってたまにありませんか?
僕は無意識のうちに周りに流されて生きてきた気がします。

「自分の人との差異を他人に理解されて、初めて価値がでる」

この言葉を理解してから「あ、周りと同じことをしなくていいんだ」なんて当たり前のようなことに気付きました。
ひとそれぞれトレードマークや個性があって当たり前で、むしろこの先求められるのはそういう個性的なことだということが分かりました。
自分の個性で市場価値を生み出すには、まずは自分の個性を受け入れることだと思います。




感想

この本は、無意識に眠っていたことを呼び寄せてくれるような一冊です。
若い人も上の世代ももつであろう言語化できないモヤモヤが、解消されたような気がします。

また、これからの人生の道筋を示してくれるような一冊でもあると思います。
AIが活躍する社会が数年後にくるということがわかっている今、僕たちにできることはどんなことなのか。
今まで気づかなかったことに気付かしてくれます。

若いうちに読んでおいて良かったです。
ぜひ、乾けない世代も乾いている世代も読んでみてください。



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